今回のブログは
「腰椎分離すべり症」についてです。
腰椎は積み木のように1つひとつ積み上げられ連なっています。腰椎が文字通り前方へ滑り出してしまい、様々な症状を引き起こす病態です。
大きく背骨や椎間板などの変性によって起こる「変性すべり症」と、腰椎分離症に続発する「分離すべり症」とに分けられます。
原因は違いますが、それぞれ出現する症状はほとんど変わりません。第4腰椎によく起こり、診断にはレントゲンやMRI、CT検査に場合によっては造影剤などを用いた検査を行います。
背骨の本体である「椎体(ついたい)」と後ろ側で関節を構成している「椎弓(ついきゅう)」とが分離してしまった状態が腰椎分離症です。
この状態で放置されてしまうと、分離した部分の腰椎の安定性が失われ、上下の骨にずれ(すべり)が生じてしまいます。
根本に腰椎分離症があり、十分なケアが行われないまま、状態が悪化してしまった結果「腰椎すべり症」に移行してしまった状態を「腰椎分離すべり症」と言います。
すべりの程度・大きさにもよりますが、症状として…腰痛と坐骨神経痛があげられます。
すべりが強度になってくると、腰椎の後方を走る脊髄神経が圧迫され、下半身に痛みやしびれが出現します。
また、長い距離を歩くと痛みやしびれが出現し、かがむことで楽になる症状「間欠性跛行(かんけつせいはこう)」も多く見られます。
分離すべり症も変性すべり症も結果的には脊髄神経の圧迫が症状の主な原因となるため、出現する症状に大きな差はありません。
治療ではまず、コルセットなどで腰への負担を軽減する保存療法が選択されることがあります。消炎鎮痛剤や、ブロック注射などで症状の軽減を図ります。
また、リハビリとしては、ストレッチや腹筋を中心とした筋力訓練などを行いうのが一般的です。
症状が落ち着いてくるようなら、リハビリなどを継続しつつ様子を見ますが
痛みやしびれが激烈な場合や、足などが動かなくなったり、感覚が無くなってしまう麻痺が出現している場合などは手術療法が検討されます。
オーバーワークや長時間にわたって腰に過度な負担がかかることで起こることが多いです。特に成長期のお子様はリスクが高まります。
お体にお気をつけて、きになる症状は早めに治療を行いましょう!
寺倉ハピネス接骨院
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