こんにちは寺倉ハピネス接骨院のたくみです。最近は雨が多くお体にも負担がかかりますね。雨降りの時は特にしびれや痛みが出やすいです。しっかりときになったらすぐにご相談ください。
最近手の小指や薬指がしびれる。でも、思い当たることは考えても考えてもでてこない。「手を強く打った覚えもないし…」と、原因が思い当たらないのに手の小指や薬指にしびれがあると不安になりますよね。
まぁそのうち治るだろうと、とりあえず安静にしてシップを貼ったり、温めたり、マッサージしてみたり、市販の薬を飲んだりしても中々しびれがとれない…そうなるといい加減、根本的な原因はなんだろう?と知りたくなると思います。
この記事では今から、「手の小指や薬指がしびれる原因の代表例の一つギヨン管症候群(ぎよんかんしょうこうぐん)」と「その対処方法について」この2つを紹介します。手の小指や薬指のしびれはある神経の問題なので、一日も早く原因を理解して対処し、改善するための参考にしてください。
手の小指や薬指がしびれる原因はさまざま
手の小指や薬指がしびれる原因は大きくわけて3つ
- 肘部管症候群
- ギヨン管症候群(尺骨管症候群とも言います。)
- 下部頚椎神経の問題(ヘルニアや胸郭出口症候群、頚椎症など)
大きくわけるとこの3つになります。聞いたことのないような言葉ばかりですよね?
この3つを診断するにはもちろん医療機関でみてもらうことで確定しますが、自分でも判別できる方法があります。それは、「小指と薬指がどの範囲でしびれているか」によるんですね。次にその範囲の違いを紹介します。
しびれる範囲で原因を判別する
1.肘部管症候群
肘部管症候群の場合、上記の写真のような範囲にしびれや感覚異常がみられます。範囲が指先から手首を越えた部分の少し広く障害がでます。また、手の平側だけでなく手の甲側の小指や薬指も障害がでるのが特徴ですね。
2.ギヨン管症候群
ギヨン管症候群の場合は、肘部管症候群と違う点が2点。1つが手首よりも指先側しか障害がでないということ。もう1つが手の甲側の小指や薬指には障害がでないこと。この2つの点になります。範囲はこの3つで一番狭いですね。
3.下部頚椎神経の問題(ヘルニアや胸郭出口症候群、頚椎症など)
下部頚椎神経の問題の場合は、指先から肘付近までしびれや感覚異常がみられます。範囲としては一番広くでます。
この3つはしびれる範囲でまずある程度判別できます。
それでは、すべて紹介すると長くなるので、この記事では「2.ギヨン管症候群」について紹介しますね。
ギヨン管症候群
尺骨神経が肘側からスーッと伸びてくるのですが、写真に黒丸々で記した「豆状骨」と「有鈎骨」という手首の小さな骨の間を通って小指や薬指に伸びて行きます。この小さな骨2つの間をギオン管と呼び、この部分で尺骨神経を圧迫、牽引(引っ張られる)されると小指や薬指がしびれるんですね。
また、親指側にも枝分かれした神経が伸びてますが、親指側はしびれることはなく筋肉が萎縮(細くなる)するんです。なぜかというと、親指側に枝分かれした神経は感覚神経(知覚)はなく運動神経(筋を動かす)だからなんですね。
どんな症状がでるの?
程度にもよりますが、代表的な例が…
- 小指、薬指(小指側)のしびれ ※ギオン管よりも指方向にしびれを感じる。手首には感じないのが「1.肘部管症候群」との違いになります。
- 小指と薬指をピタッとくっつけれない
- ペンや箸をうまく使えない
- 手の筋肉が健側(良いほうの手)にくらべて、細くなっている
- 小指を触ると健側と比べて、触られている感覚を感じにくい
などが代表的な症状になります。