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蒲郡 ご紹介ナンバー1 脳血管障害

脳梗塞

脳梗塞の原因は大きく3つの分けられます。

  1. アテローム血栓性脳梗塞
  2. 脳塞栓
  3. ラクナ梗塞

 脳梗塞を病態別に正確に分類しなければ正しい治療ができません。 以下にその病態別の特徴を述べ、治療方法を概説します。

1.アテローム血栓性脳梗塞

アテローム血栓性脳梗塞とは大きな血管の壁にコレステロールの蓄積が起こり、 血管内に突出し、それ以降への脳血流が減少したり、壁の一部やそれに張り付いた 血栓が飛んで脳梗塞が起きることを言います。この病態の原因として、高血圧、 糖尿病、高コレステロール血症などが上げられます。アテローム血栓性脳梗塞は 徐々に症状が出現し、進行することあります。意識は比較的よい状態で保たれることが多いですが、 何回も再発をきたしたりして徐々に生活レベルが低下する可能性があります。 この病態に対する急性期の治療は、血圧は高いままで維持し、脱水を改善させるのが第一です。 また点滴で血小板血栓の進行を防いだりします。また口から薬が飲めるときは 抗血小板剤(アスピリン、チクロピジン、シロスタゾール)を血栓ができないように投与します。 1ヶ月を過ぎた時点から血圧を少しずつ下げ目標は140/85mmHgに23ヶ月をめどに下げていきます。 この時期には点滴は必要なく(食事ができている

 

 

2.脳塞栓

 

 この脳梗塞の原因は心臓(特に左房)や上行大動脈に存在する血の塊(赤血球血栓)が脳内に飛んでしまうことです。 最近では巨人の長島元監督がなったことで有名になりました。 この病態の危険因子として、心房細動(不整脈、一過性を含む)、 心臓の僧帽弁、大動脈弁の異常、急性心筋梗塞、心筋症、卵円孔開存による奇異性側線などがあります。 この病態は突然完成する片麻痺や、言語障害で発症し、意識障害を伴うことが多く見られます。 症状は重篤なことが多く、大きな血管が閉塞することもあります。 治療は血圧を維持しながら、脱水を改善し、脳が腫れている場合は、腫れを抑える抗浮腫剤を点滴で投与します。 また血栓を溶かす薬(ヘパリン)を点滴したり、口から抗凝固剤(ワ―ファリン)を投与します。 この病態は再発をきたす可能性が2週間以内に1020%と高い割合で見られ、ワーファリンによる適切な予防が必要です。

 

3.ラクナ梗塞

 ラクナ梗塞とは脳内の細い血管が閉塞し、脳の深い部分に直径が1.5cm未満の小さな梗塞ができることを言います。 片麻痺や言語障害、感覚障害をきたしますが、通常意識障害はきたしません。危険因子は高血圧です。 治療としては急性期は血圧を維持し、脱水を補正するのはすべての脳梗塞の治療と同じです。 急性期・慢性期を通じて抗血小板剤を投与しますが、脳出血の既往やT2スターという特殊な方法でMRIを施行し、 出血した部位を認める症例には抗血小板は脳出血をきたす可能性があり危険です。 脳卒中専門医とよく相談して服用してください。また厳重な高血圧の管理が必要です。 高血圧を管理することで痴呆の予防にもなることが証明されています。 自分で勝手に薬をやめることはしないで、専門医とよく相談してください。

 

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